油を変えれば、偏頭痛が治る?! 油の大事な話
こんにちは。長野市にある頭痛専門の信州頭痛整体院 雨のち晴れ 頭痛治療家です。辛い頭痛のあなたに頭痛に悩まず、最高の人生を送るための情報を発信しています。
◆はじめに
皆さん、揚げ物好きですか? 僕も好きな方です…いや、すみません。大好きです。でも、今あなたが摂っている油が、片頭痛、アトピー、ニキビ、花粉症、うつ病、糖尿病、はたまた、ガンや心筋梗塞等までの原因になっているってご存じですか?
私たちの生活で、必要不可欠な油。でも、油との付き合い方を間違えると私たちの身体は次第に病気になりやすい状態になっていきます。ここでは、油についての知識や選び方、食べ方について、一緒に学んでいきたいと思います。日頃、慢性的に悩んでいる症状や大きな病気になる前に、油を変えて健康ライフを手に入れましょう。
●目次●
この記事を読むことでわかること
・油の種類
・油の選び方
・油の取り方
・おすすめな油
脂質の働きってなに?
私たちの体を作る三大栄養素は、糖質、たんぱく質、脂質です。糖質は、エネルギー源、たんぱく質は組織や筋肉の素材になります。しかし、その中でも脂質は体を作る重要な要素であり、絶対必要不可欠なものなんです。
脂質は、体を動かすエネルギー源に始まり、体を作る細胞や体の維持に欠かせないホルモンの材料になります。細胞と言えば、行動や思考、精神を司る脳の細胞だって、脂質から作られています。私たちの体には、生命維持に必要な脂質を生み出す仕組みも備わっているのですが、外から補う必要があります。
また、近年の研究により、食事の油は脳に大きな影響を与え、悪い油は脳に問題を引き起こし、良い油は脳機能を最大限に高め維持できることがわかってきました。私たちの脳の構造、特に神経細胞膜の60%が脂肪でできています。皮膚や筋肉、臓器、血液など、60兆個もある細胞の集合体が私たちの体です。その一つ一つの細胞にかかせないのが、コレステロールと脂肪酸とリン酸が結びついた「リン脂質」です。脂肪酸は細胞膜の材料になり、細胞膜を形成しているのは、リン脂質になります。私たちの体は、お母さんが摂取した油脂が胎児にいき、生まれてから死ぬまで食事で摂った油脂に由来してできています。
体のエネルギーは脂質にあり
一つ目に体に入った脂質のうち、エネルギーになるのが「中性脂肪」です。中性脂肪から遊離脂肪酸になり、血液を通って、エネルギーとして各組織に取り込まれていきます。
●中性脂肪がエネルギーになるまで●
①胃液や膵液に含まれるリパーゼという消化酵素と交わる
②グリセロールと脂肪酸に分かれる
③小腸を通ってリンパ管に入り、再び中性脂肪に戻る
④血中で移動するため、アポたんぱく質と脂質が結合してリポタンパク質に変化
⑤肝臓、脂肪、筋肉など、毛細血管を通る間に、再び、脂肪酸とグリセロールに分解
⑦血液を通って各組織に取り込まれる
⑨脂肪細胞に貯蔵される
⑩体がエネルギー不足になると、また遊離脂肪酸となって利用される。
中性脂肪は、世間ではあまりいいイメージがありません。しかし、上記のプロセスからわかるように、脂質は体に蓄積しておくことによって、良質なエネルギー源となるのです。
2つ目に、脳のエネルギー源になるのが、ケトン体です。
肝臓が中性脂肪を脂肪酸に分解し、ケトン体を作ります。全ての臓器や脳は、このケトン体からのエネルギーで動くことができます。余談ですが、「脳を働かせるために糖質をとらなきゃいけない」という方がいますが、これは確かに間違ってはいませんが、糖で得たエネルギーは瞬発的にエネルギーとはなりますが、持続しません。むしろ逆に疲れやすくなってしまいます。ケトン体や遊離脂肪酸で得たエネルギーは持続性があるので、わざわざ糖分とる必要はありません。糖のことについての話はまた後日。
でもだからと言って、摂取する油がなんでもいいわけではありません。
油の黄金比はこれだ!!
油によってさまざまな特徴があり、いい油脂と取るべき比率があります。
まずは、脂肪のさまざまな種類について、下記の一覧にまとめてみました。
これだけでもかなりの油マスターになれる表です。油についてさらに細かい解説をいれると長くなるので、特に重要なポイントと気を付けるべきポイントに絞って、お伝えしたいと思います。
脂質を摂取する上で、とにかく大事になるのが、オメガ6とオメガ3のバランスです。
上記でも書きましたが、リン脂質が細胞膜を形成しています。リン脂質とは、リン酸と物質と脂肪酸が結合して、水にも油にも親和性の高い物質です。
オメガ3とオメガ6が大事というのは、バランスよくリン酸と結合して健康な細胞を作れるということです。
上記の表でも、オメガ6は、炎症促進作用があり、オメガ3は炎症抑制作用があります。オメガ6が多いと、リン脂質は炎症が起こりやすい細胞膜が作られます。オメガ3が適度に含まれることで、炎症を適度に抑える細胞膜が作られるということです。また、逆にオメガ6が足りないと、人体はウイルスや菌と戦えなくなってしまいますし、オメガ3が足りないと、細胞は炎症だらけになって機能不全に陥ってしまいます。
どちらが良い悪いではなく、バランスよくとることが、いい細胞をつくる要素です。
その黄金比は、オメガ6:オメガ3 = 2:1です。現代の食事をみると、非常に油を多く使われています。そのほとんどが、オメガ6の脂質です。ですので、日ごろのオメガ6系の脂質をか・な・り抑えつつ、オメガ3の摂取をか・な・り意識していくのが大事です。
油の正しい取り方
オメガ6とオメガ3をとる際に、バランスと同時に気を付けていただきたのが、とり方です。
オメガ6とオメガ3のどちらも熱に弱く、加熱調理には不向きです。高温で調理された油は酸化されてしまっています。特に、オメガ6は200度以上の高温で加熱し酸化すると、「ヒドロキシノネナール」という物質が発生することが、アメリカの研究者の実験でわかりました。このヒドロキシノネナールが心疾患や脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、ガンといった病気を誘発する可能性が高いと指摘されています。 オメガ3も熱に弱く酸化しやすいので、どちらの油も生でとっていただくのがいいです。
油の使い方
油種類 摂取方法 おすすめ調理 油
オメガ3系 生 ドレッシング、鯖缶調理、毎日飲む アマニ、鯖
オメガ6系 生 塩と混ぜてパンにつける、ドレッシング 米油、ゴマ
オメガ9系 加熱、生 ドレッシング、炒め物、揚げ物 オリーブ、菜種
飽和脂肪酸 加熱 チャーハン、パスタの最後の味決め ラード、バター
油の選び方
選ぶ時のキーワード
「遺伝子組み換え作物不使用」
「低温圧搾」
「コールドプレス」
上記は、最低限買う時のポイントになります。
あとは、信頼できる生産者やお店から買うことがおすすめです。
おすすめ油
・自然農園ゆいま~る 油や圭ちゃんの菜種油
・薪焙煎 純国産菜種100%「ほうろく菜種油伝承油」
・国産えごま油 【飛騨原産】 生搾り
・三和油脂 コメーユ
・ミトク サボ 有機 エクストラバージン オリーブオイル
さいごに
私たちの体にとって、油がとても大事なことは伝わったでしょうか。あなたの体を作っているのは、あなたが食べている食事からです。そこを見直していくだけで、いつまでも健康でいられるのは間違いありません。良質なものは高いから、続けられない。と思う方もいるかもしれません。しかし、病気になって使う医療費にはあまり目を向けません。時間とお金は有限です。だからこそ、自分の身体に投資し、いつまでも元気にいられる体づくりが大切だと思います。
あなたの頭痛が一日でも早く楽になることを願っています。